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催眠療法とは

催眠療法は催眠状態でセラピーを行うことを指します。催眠状態に導くことで潜在意識下にある抑圧された感情やトラウマを解消、暗示やイメージのインプットをする心理療法です。


意思決定の連続によって人となりが形成されますが、意思決定を行うための基盤はどこにあるのか。

 

発達心理学では7~9歳くらいまでに決まると言われています。「え?そんなに早く?」と驚かれるかもしれません。このころまでに形成された『意思決定の判断基準』『思考のくせ』があなたを動かすマニュアルになります。年齢を重ねるごとに、いろんな人と、いろんな環境の中で、多くの方がさまざまな悩みにぶつかるでしょう。

しかしながら結局はこのころまでに培われたマニュアルの項目にそって、忠実に反応しているにすぎずマニュアルの項目を書き換えない限り、ずっとその項目はあなたの人生において付きまといます。人生を変えたいと本当に願うのであれば潜在意識下にあるマニュアルの書き換えを行うことが重要です。

​私も長い間、本当の自分と、他者から見た自分とのあまりの乖離に長年苦しんできました。わたしは私の実体験を通じて、催眠療法の素晴らしい可能性を信じています。多くの方に心からの安らぎが訪れますように。

Profile

​ヒプノセラピスト|隣人

こころの状態は「島」に例えることができます。あなたの島を気にかける隣の住人だと思っていただければ幸いです​。

【よくいただくお悩み】
・生きづらさを感じる

・自己肯定感が低く、前向きになれない

・毒親に苦しんでいる
・空虚感を感じる
・気が付けばいつも同じ悩みを抱えている

​居住地:東京

​関西、東海地方への出張もご相談可です。

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Session

おひとりお一人に最大限向き合いたく、1日お一人を上限にご予約をいただいております。

以下をよくお読みになってご予約ください。

PRICE

初回:3時間 24,000円

※初回はカウンセリングを丁寧に行わせて頂きたく、3時間とさせ頂いております。

​2回目以降:2時間 18,000円

TYPE

・幼児期退行

・インナーチャイルド

・サブパーソナリティ

・胎内退行

・中間生退行

・過去生退行

etc…

カウンセリング後にどのSESSIONを行うか決めていただくのがおすすめです。

SPACE

​要ご相談

Blog

催眠療法は魔法ではありません。

わたしの実体験をブログにしました。

​ぜひご一読の上、ご予約いただけますと幸いです。

ホーム: ようこそ!

第一章
脳をぶっ壊す

 

ある朝突然、私の脳は壊れてしまった。

朝起きることが出来ない。夜も今日しでかした失敗で胸がつぶされそうになって眠れない。今日の失敗だけじゃない、何年も前のミスを私のポンコツな脳はご丁寧にも次々と思い出させる。ちゃんと寝てない頭で仕事ができるはずもなく、性懲りもなくまたミスをし5時間、上司と二人きりの会議室に缶詰で叱られる。そんな毎日を3年も続けてしまった結果、ある朝私はぶっ壊れた。気が付くと「最寄りの
駅_心療内科」で検索し、朝9時、朝一番に電話した。
 

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私「プルルルル」

心療内科の方「はい、〇〇心療内科です」

私「・・・(思うように言葉がでない。嗚咽)」

心療内科の方「大丈夫です、ゆっくりでいいので気持ちを教えてください」

私「あ、あ、朝起きた瞬間から辛くて、も、もう立てなくて(嗚咽)」

心療内科の方「わかりました、今日午後なら入れますのでお越しください。それまでゆっくり休んでまずは落ち着きましょうね」

 

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それは今思えばこころの救急外来への電話だった。なんだったらこころの救急車があれば連れて行ってほしかった。今すぐ助けてほしかった。朝の忙しいときに嗚咽でほとんど話せていない私の話をゆっくり聞いてくださった。運よく優しい対応の心療内科にあたってよかった。
 

なんで私はこんなにポンコツなんだろう。
 

そんな言葉で頭がいっぱいだった。そのときの上司に言われた言葉で今も思い出すとキューっとなる言葉があって「俺のブランドをつぶす気か」って。私はポンコツでは飽き足らず、人様にこんなにもご迷惑をおかけしてしまう存在なのだと思ったらシュッと消えてしまいたかった。

 

今思えば相当全部狂ってるだけなんだけど、当時の私は半径10センチも見えてなくてどう申し開きをすればこの人に赦されるのだろう、そればかりを考えていた。


職場は小さなオフィスだった。そこに社長と私、2人の会社。密室。社長のデスクの前が私のデスク。今考えるとこれまたどう考えてもおかしいのだけど、2人しかいないのに、横並びではなく、縦にデスクが並んでいて私の背後にはいつも社長がいた。

 

咳払い

深いため息

「スーッと」息をのむ音

重苦しい空気

今日も長い一日が始まる。

 

何か私がミスをするたびに容赦なく浴びせられる罵倒。今思い出そうとしても、脳が勝手にもやをかけてくれて詳しく思い出せない。とにかく人格を滅多打ちにされる言葉を何万ワードと浴びせられた。

「お前30歳も超えて、こんなにできないなんてこれまでどうやって生きてきたのかわからないな。」

「いまのあなたでは外部に出せませんね」

「あなたはずっと甘えている。それは要望じゃなくわがままです」

「あなたのためを思って言っている。ここまであなたのことを考えてくれる人、いないよ。いたら連れて来いよ」

これに類される言葉をずっと。大きな声で。
人目につかない密室で。

14時、心療内科に到着するとこれまでの生い立ち、ここに来ようと思ったきっかけとなった出来事など。丁寧に聞いてくれた。今思えば認知行動療法といって認知のゆがみをカウンセラーとの対話を通じて自ら気づく、というものをしていただいた。その後月に2回、カウンセリングに通った。ただ3回目にして先生に私はこう尋ねた。

「これって何になるんですか」

​「薬も気持ち悪くなってしまうから飲みたくない。対処療法じゃなくて根本的に見直したい」

救急車で運ばれたと思っているのに、内科で椅子に座って悠長に聴診器を当ててもらっている気がした。

 

わたしは今すぐ大手術をしてほしかったのだ。それこそ今までの苦しい出来事をさっぱり忘れて、明るく前向きな女の子になれるように脳外科で。必要ならば電極とか流してもらっちゃって。それなのに、この目の前の人はずっと聴診器を当て、問診してを繰り返している。すぐに限界がきて通わなくなってしまった。


人生立ち往生したまま、

​無常に時間がすぎていく。

第二章
​洗脳と解放

 

ずっとわたしを破壊しつづけてきたことば
「お前は無能だ」

死ぬ思いで退職した私は改めて自分を見つめなおしていた。本当に私は無能なのか?ずっと社長から言われ続けてきたが、実はある種の洗脳なのではないか、本当は私自身は無能ではなく、「無能」と思い込まされているだけなのではないか。そんな考えにふと行き着いた。そうならば「洗脳」とは何か「洗脳を解くとは何か」を学ぼう。そこに私の糸口があるに違いないと一歩踏み出す。
 

 

「洗脳と脱洗脳」

 

まずは洗脳について。洗脳という言葉で第一に想起されたのが「宗教」だ。ここでは主題から大きく外れるため詳細な記述を避けるが、洗脳といえば日本における最大のあの宗教団体を例に考えていく。

 

彼らの考え方の根本、手口は何でどのように信者を広めていったのか。逆に彼らが大きな事件を起こし、次々と逮捕、解散となっていく中で、脱洗脳をリードしたのはだれか。それはどんな考え方によるものなのか。を徹底して調べた。

 

スピリチュアル的なものではなく、こうなってこうなったら、そうなるといったロジック、手ごたえが欲しかった、私らしい思考アプローチで自分を地獄から救い出したかった。

 

 

たどり着いた先は「脳科学」
人はみな島の管理人。


学びを進めているうちに洗脳のからくりと解き方は何となくわかった。では肝心の管理するべき「こころ」はどこにあるのか。そう思って次は脳科学に手を伸ばす。あった。こころの場所。脳の中にちゃんと居場所があった。

それはライルの島(島皮質)と呼ばれる部位である。島皮質は自分の体の状態の意識化から, 運動・認知プロセス,意思決定,知覚・情動な ど非常に多くの機能に関与している。この島皮質をどう扱うか、どう管理するか=こころを管理するということになる。つまり人はみな、「島の管理人」ということ。

 

島が敵に攻めいられているときには戦わなければならない。それが私の場合は社長からの洗脳という攻撃だったわけだ。攻め入られているにも関わらず、無条件降伏し、白旗を挙げ、属国化させてしまっていた。それが当時のわたし。そのほうが楽だったのかもしれない。なにも考えず、属国になってしまっているからという理由を盾に自分を甘やかし続けた。

 

 

意識とは


このころ、脳科学と並行して、量子力学にも興味をもった。洗脳される先の媒体が「島皮質」ということはわかったが、そもそも意識とは何かを考え始めると量子力学に行き着く。量子力学の導入としてはマトリックスを見てほしい。私たちの人体、物体すべてをつくっているとても微細な物質・エネルギー単位のこと。

 

マトリックスは「量子は意識すると物質化する」という事実のもと、どう解釈したかによって現実が確定していく。すべては脳が作り出した仮想現実という考え方に則って作られた映画。つまり、島皮質にどんな信号を送るかで全部解決するのでは?という考えに行き着いた。

遠回り大好きな私は、論より証拠だということで「自分もすべて量子でできているということを実感しに行こう」と思いヴィパッサナー瞑想をするために10日間山籠もりを行った。もし余裕をもって12日間くらい休みが取れる人はぜひ行ってほしい。肉体を持ってして精神を理解することができる。※ただし、ヴィパッサナー瞑想は、「こころの手術」をもいわれるため、鬱真っ只中という人にはお勧めしないので注意。以下ネタバレを含むので注意

ヴィパッサナー瞑想は古代インドで生まれた考え方で「物事をありのままに見る」訓練をする。この訓練によって、解釈を入れずに刺激(熱い、寒い、かゆい、眠いなど身体的な刺激も含む)を受け流す方法を学んだ。10日間の瞑想漬けの毎日の中で、就寝前の説法の時間がある。

 

最終日の説法では「明日からいよいよ、また毎日の生活へと戻っていきます。外の生活はここでの刺激の何倍も強い刺激が待っています。あなたのこころは島です。島に荒波がやってこようとも、また平穏で静かな波に戻ります。いつでも島はあなたの帰る場所なのです。島を守ってください」というようなお言葉をいただく。

何千年も前に発起された考え方の中に
すでに島の考え方があることに驚いた。

脳科学でいうところの「島皮質」であると、完全にリンクした。


今は島はどんな状態なのか。
島の外からくる波はどんな刺激なのか。
すべて本人の解釈次第だ。

第三章
「解釈」形成リミット

 

心とは島のようなものであり
解釈によって島の形も、波の高さも変わることがわかった。

「自分らしい解釈」

とはなにか。

Aと言われたことをAだとそのまま受け取る人もいれば、言葉の裏の裏を読みすぎてGくらいに捉えてしまう人もいる。私は完全に後者だった。「なんでこれ出来てないの?」というのは単なる質問であるにもかかわらずオリジナルの解釈フィルターを発動させ

「なんでこれ出来てないの?時間あったよね?舐めてんの?やる気ないの?あなたもう30超えてる
よね?出来ないとか恥ずかしいんだけど。」と尾ひれを100個程度つけて変換してしまい、勝手に病んでいたのがわたし。ここまで来るともうわかる。社長は一つの特異な刺激であって、そこに×100くらいの解釈をいれていたのが私だ。


1)「高圧的な人」に「密室に近いところ」で詰められると、どんな言葉でさえも人格を貶されていると解釈し、思考が停止してしまうという癖。
2)さらに遠くの方で誰かが怒られている場合でも自分のせいだと錯覚し同じような緊張状態になってしまう癖。
3)不機嫌な人を見つけるとそれをなんとかして解きほぐすのが
わたしの役目だと思っている癖。

少し深堀しただけでこんなにある。今の私から見ると、これでは相当生きづらい。むしろこんな状況でよくやってきた自分を称えたい。手ごわいけれど観念して自分と戦うしかない。

オリジナルの解釈フィルターは7~9歳までに出来上がる


発達心理学によれば、それまで本能に近いところで生きてきた時期を経て、自己のアイデンティティを確立してくこのころまでに、その方の”解釈フィルター”が出来上がる。物事の解釈を経て反応が決まるため、それは「生き方の癖・マニュアル」ともいえる。それがそんな人生の序盤で出来上がるという。恐ろしいことだ。

 

7~9歳くらいまでに出来上がったものをどうすることもできないのであれば、脳に電気ショックを与えてもらう未来を待つしかないのか。生き方マニュアルを変更する手立てはあるその鍵となるのが「催眠療法」。

 

どんな事柄に反応しやすいのか、それに対してどんな解釈をするのか、そういった「生き方マニュアル」は普段の顕在意識下(私たちが普段意識できている部分の意識)でなく潜在意識下に格納されている。

 

これは感覚的にもわかる。日々生活をしている中で、今これはどういう刺激だから私はこう反応しているのだなと分析している人はいないだろう。顕在意識下でそれらすべてを判断していては生活がままならない。

潜在意識は人間の意識のうち、5~10%にすぎず、残りの90%は潜在意識として分けられるといわれている。普段の意識状態ではそれが表出しないように蓋(クリティカルファクター)をしているのだ。では、その蓋(クリティカルファクター)を突破するにはどうすればいいのか。それが「催眠療法」である。

 


催眠とは究極に集中とリラックスしている状態のことを指し、人はみな1日に何度も催眠状態に入っている。散歩をしているときや入眠前など。そういうときほどひらめきが起きやすいのはそのためである。“脳波”という言葉を聞いたことがあるだろう。α波やβ波といったそれだ。

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β波:目覚めているときの大半を占める。体も顕在意識も活発に働いている状態
α波:安静、リラックス。創造力や記憶力が高まっている状態。
θ波:睡眠と覚醒の境界線。想像力が増大。
δ波:ぐっずりと眠っている状態。顕在意識は休息状態に。

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「催眠療法」は意図的に脳をα波の状態に導き、潜在意識にリンクしやすい状態にしているということであり、よくテレビで目にするような「あなたは目覚めると犬になる」といったような催眠術の類ではない。

催眠療法は大まかに以下のステップをたどる
①催眠状態になり
②潜在意識下にはどんな生き方マニュアル(自分を構成する基本要素)には何が書かれているのかを探り
③その原体験となっている体験は何かを見つけ

④その体験に対する解釈を書き換え

この4つによって少しずつ、「生き方マニュアル」の記述を変更していくというものである。そして、書き換えられた潜在意識を武器に顕在意識下=実生活でも実践していくため、小手先の癒されて終わりといったセラピーにとどまらないのがこの催眠療法の一番の素晴らしい点だ。

本来の自分の解像度を高め、
それに見合った生き方マニュアル=あたらしい生存戦略を作っていく。それが催眠療法である。

第四章
何回だって生きなおせる。

 

自分を変えるには「催眠療法」が糸口になると掴んだ私は都内の催眠療法を片っ端から調べた。

催眠療法はスピリチュアル?

 

期待とは裏腹に、当時の検索にヒットしたサイトには「天使」「竜神様」「引き寄せの法則」といったスピリチュアルな言葉ばかり並んでいた。きっと今もそう、残念ながら。確かに催眠療法を深く学べば学ぶほど、領域的にはリンクするところもある。

 

目に見えるものだけが全てではないから、全うなスピリチュアルは全然支持するけれど、自分の人生他力本願の信仰宗教チックなものには拒否反応が出てしまう。

なんだ、そっち系かと当時の私は思ってしまった。ちなみに今でも人に催眠療法というと怪しまれるのだけど、本来は全くそういう類のものではない。「本来の自分の解像度を高め、それに見合った生き方マニュアル=あたらしい生存戦略を作っていく。」これが催眠療法だ。


それが叶えられる「催眠療法」が受けられるところがないか、十数件も門を叩いてやっとたどり着いたのが、今のわたしが所属する協会の代表だった。

 

この先生なら信じられる、そう思ったのは後にも先にもこの先生だけだった。当時鬱っぽい症状でズタボロだった私に、開口一番、「人生は自己責任です」とおっしゃったからだ。(実際は私の様子を見て、もっといいタイミングで、優しいことばで)その言葉を聞いて、この先生は信じられると強く確信した。

先生はよく来たねと向かい入れ、「幼児期退行」のセラピーをしてくださった。「幼児期退行」のセラピーでは文字通り、幼児期へ意識を持っていく。現在起きている問題の原体験まで遡り、そこで何が起き、どう感じたから今の解釈と行動パターンが出来上がっているのだと理解していく。

私の場合はわかってはいたけれど、やはり「母親」との関係にフォーカスがあたった。

何度やってもそこにたどり着く決定的な場面が何度も出てくる。

毒親ということばで

片づけない。

 

母親は世にいう「毒親」だった。
常にヒステリックで、不機嫌。

小学校、中学校では常に学級代表をやらなければならなかった、成績も学年で10位以内にならないと認めてもらえなかった。通知表は5段階評価で3をとることはあり得なかった。習い事は月曜から金曜までスケジュールが詰まっていた。そろばん、水泳、英会話、ピアノ、習字。

 

ピアノの先生に怒られて帰ってくると、母は理由を聞くまでもなく、お前が悪いと横に座り、家でも練習。ミスをすれば手を鍵盤ごと叩かれる。

常に優秀さを求められ、自分の意見が全てさえぎられる環境下にいた私は「嘘」をつくようになっていた。誰かに褒められたら、少し盛って母親に報告する。先生にも自宅でいかに勤勉であるか嘘をつく。友達にも巨勢を張るようになって素直に遊びにだって誘えない。優秀でいなければならない私が下手に出てはいけないからだ。本当に我ながら嫌な子供だ。

 

そうして私にとっては今も鮮明に思い出す、あの日を迎える。母からしたら普段の何気ないやりとりの一部で全く記憶にも残っていないかもしれないあの日。

小学3年生の2学期のおわり、母は三者面談を終えて、落胆していた。担任の先生に最近の私の素行をたしなめられたからだ。わたしが家に帰ると母はリビングで泣いていた。近くに来るように言われたがなんとなくそれを拒否した。私はリビングの隣の部屋であるキッチンから話を聞いた。なんとなく同じ空間に入りたくなかった。

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「先生から、最近あなたがこういうことをしていて、とても残念ですって報告をもらったけど、どう思っているの」

「・・・」

「ちゃんと言葉ではなしなさい」

「・・・」
こういった言葉のボールをを号泣しながらわたしに剛速球でぶつけてくるのだ。ついに

「あなたは本当は悪い子じゃないのに、、、」
と言われてその会話が終わった。

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私はこのとき解釈し、決心してしまったのだ。
☑ 母が求める優秀な人物になれない私は無能である。
☑ 母には何を言っても伝わらず、私の意見は不要である。

こんな間違ったマニュアルのもとに、自分で自分を痛め続ける生き癖がついてしまった。そうしなければこの環境下では生きていけないと判断した幼き日の私がいた。

 

第一章での記述の上司に対する反応、それは母との関係で身に着けたマニュアルを忠実になぞっていたのだと気づく。もしあのとき、今の私がいたらそんなことないって夜通し抱きしめながら話を聞いてあげたい。もう嫌と言われるまで強く、強く抱きしめたい。必要ならば「そうじゃない、そんな悲しい勘違いをするな」と頬をひっぱたいてやりたい。

最近、「ひとよ」映画を見た。母親が子供のために罪を犯すという映画だ。大人になっても眠れないときに母親の布団で一緒に寝かせてもらうシーンがあった。母親がぎゅっと子を抱きしめる。とても普通のことなのだけれど、わたしにはそういった記憶がない。幼き日にさみしくて布団の中で母親の手をつないだら、「気持ち悪いからやめて」と言われた。

 

 

愛されなかった時、

どう生きるか。


催眠から覚めると、わたしには圧倒的に「愛」が足りてなかったのだと先生から聞かされた。無条件に愛されること、ここにいれば何があっても大丈夫だという安全基地がないこと。そういった経験は親子との間で形成されるが、それが形成されなかったのだ。

 

もちろん3児の母として、よく立派に奮闘してくれていたと思う。田舎で生まれ、協力的ではない父と毎日衝突しながらもよく育ててくれたという感謝も深い。50歳を手前に若くして亡くなってしまった母からはもう、本音もなにも聞くことはできないのだけれど。

どんな環境で育っても完璧な人間がいないのと同じく、完璧な親はいない。ちょっとしたコミュニケーションのすれ違いで、勘違いは容易に起きてしまい、容易にトラウマまで深い傷になってしまう。

 

だから「毒親」「親ガチャ」といった言葉で原因を定めて楽になりましょうというのではなく、幼き日に自分がどう解釈してしまったことが、今の自分の生きづらさになっているのかをちゃんと理解し、心の髄からすとんと腹落ちさせることで、生きなおすことができるようになる。


こんな自分が嫌だと思えば、あっけらかんと生きなおしてしまえばいい。

私が行ったヴィパッサナー瞑想の道場ではこころを湖にも例えていた。
 

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こころは湖。泥が入ればすぐ濁ってしまう。
すくってもすくってもまっさらな湖にはならない。

表面だけきれいになったとしても、
底の方は泥がまだまだたくさんある。

ここがきれいになったと思ったら、
こっちはどうかとすくい続ける。
それが人生
なのだと。

 

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つまり、人生一生勉強ということ。
もう完璧、いい人間になれたから大丈夫!なんて日は来ない。むしろそんな風に言ってしまっている人は疑った方がいい。一時的にハイになっているか、虚勢を張っているだけだ。根本から人生を見直したい、一生自分を磨き続けたいと思ったら、出会ったときに、強く必要だと感じたタイミングでぜひやってみてもらいたい。

 

一種のスピリチュアルなものとして偏見の目でカテゴライズされているのは実にもったいない。

 

催眠療法はもっと広く認知されてほしいし、もっといえば9歳までの人の育て方をもっと学べる場が欲しい。ひとの心とはどうやって育つのかということを学べる場が欲しい。催眠療法に出会わずして子供を設けていたら、わたしは間違いなく母のコピーをしていた自信がある。そんな連鎖は実に不幸だ。

わたしはいまも、もちろん立派な人間ではない。
でも知ってしまったからには、同じように苦しむ人にバトンを渡した
いと思ってしまった。この魂の前進が続く未来を強く願う。

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ここまでお読みいただきありがとうございました。催眠療法と出会ってから早5年。必死で学んできました。

 

開業というにはおこがましいですが、窓口を開けるようになったかなというタイミングでセラピーの受付を開始することにいたしました。​ご縁があってもなくてもあなたの幸せを願います。わたしも自分の幸せのために戦います。

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